スーツの有名ブランド生地の違いについて

オーダースーツを作る時、生地選びはとても重要です。
「ブランド生地」と一括りに言っても、様々なブランドと種類があります。
好みや用途によって選びわけが必要です。

今回は、代表的なブランド生地のご説明をいたします。

スキャバル SCABAL

1938年、ベルギーのブリュッセルで生まれたスキャバル。
世界で有数のウールンマーチャント企業であり、スキャバルは「ヴィンテージ生地の王者」と呼ばれ続けています。
世界中に多くのスタッフを抱える高級服地サプライヤーですが、創業当時はわずか6名だったそうです。
トータルファッションブランドとして、ヨーロッパのみならず世界中の主要都市で不動の地位を確立しています。
1970年前半に、Super100’sのウールを使ったファブリックを世に送り出し、その後Super150’sのウールを使ったファブリックも生産したことで、その名を歴史に刻んでいます。


生地の特徴

マーチャント(=商社)ゆえに、世界中から時代や流行に合った色や柄、素材を集めることが可能です。
中でもスキャバル独自の高級超細番手ウール、カシミヤ、シルク、モヘアが特徴と言えます。
ブリュッセルの本社では、約5000種に及ぶ流行の先端を行くファブリックや多種多彩な生地が用意されています。
それをいち早くお客様へ届ける体制も整っています。
スキャバルは、有名な映画の中でも着用さることが多く「ゴッドファーザー」「タイタニック」「カジノ」でも着用されています。
また、マイケルジョーダンなどの一流スポーツ選手の中にも魅了された人は多いようです。

生地の種類

Appeal アピール

67種類の豊富なデザインが用意されている、スキャバルの最新スーツ時コレクション。
エレガントなドレープと、しなやかな風合いが特徴です。

Vicuna ヴィキューナ

希少価値の高いぺーるー・アンデス地方の動物のことをいます。
価値もカシミヤの約4倍と言われており、ウール生地の中でも究極とされています。

Temptation テンプテーション

Super200’sウールとヴィキューナを初めてブレンドした軽量生地。

カノニコ Vitale Barberis CanonicoVitale Barberis Canonico

1936年に創業されたカノニコは、本拠地はイタリアのビエラ。
山や丘が多く、美しい水に恵まれた豊かな地域。この地理的条件が、繊維産業を発展させてきた。
世界のエグゼクティブが着用しているイタリアンファッションの糸と生地は、ビエラで作られたものが半分以上であり、イタリアの繊維産業の中でもビエラはとても重要な場所となっている。
カノニコの売上の75%が輸出である。
また、ビエラは群馬県桐生市と姉妹都市であり、桐生市は奈良時代から絹織物の産地として有名である。

生地の特徴

多くのテーラーに好まれているのは、呼応品質にもかかわらず値段が抑えられているから。
そのために、多くのブランドに採用されている。バーバリーやヒューゴボス、ラルフローレンなどが主要取引先。
また、日本で人気のビームスやユナイテッドアローズもカノニコの生地が使われている。
光沢があり、軽く滑らかな肌さわりと発色の良さが特徴。

生地の種類

メッシュ織

メッシュ織りながら、目の詰まった透け感のない生地。
春夏シーズンに毎年カノニコが出しているスーツ、ジャケット用生地で、春夏秋口まで着用可能。

スーパー110’s

ストライプのカラーが豊富にあり、オーダースーツの良さが味わえる。
手触りが柔らかく、光沢感がある。

Loro Piana

1936年にイタリアのクアローナで創業された最高級カシミアと最高級ウールを取り扱う服地メーカー兼プレタブランドです。
ロロ・ピアーナ社がすごいのは、通常SPAと呼ばれる業態では大量生産による薄利多売を目指す企業が一般的ですが、ロロ・ピアーナ社は世界最高級のトップレンジの商品のみでそれを成し遂げています。
ロロ・ピアーナ製品はファッションに敏感な世界中のセレブリティからは絶大な支持を得ており、 長年の伝統により培われた物づくりへのこだわりと感性は、さらなる発展と品質向上を目指して今なお進化し続けています。

生地の特徴


イタリアのブランド生地のといえば、ロロピアーナとエルメネジルド・ゼニアが2トップです。
ロロピアーナの生地は風合いが柔らかく、生地や柄が高貴で色気があり女性的な生地と言われています。
メリノウールスーパー100’sを総生産の30~40%購入しており、原材料の確保に力をいれています。
最高の製品のみを保証するという情熱がうかがえます。

生地の種類

TASMANIAN タスマニアン

ロロ・ピアーナの代表的な商品です。
オーストラリアのメリノ羊から採れる最高品質の原料から織られ、大変完成度が高く、これまで多くのファンを魅了してきています。
生地は極細毛から織られており、重量の約33%まで水分を吸収することが出来ますので吸湿性も高く、持続的な発散作用により水分を大気へ放出することができます。
また、浸透性が良く、いつまでも生地の高級感を持続させることができます。
高級感、風合い、光沢いずれの完成度も高くオールシーズン対応しています。

WISH Super 170’s ウィッシュスーパー170’s

ロロ・ピアーナの代表的な商品です。
オーストラリアのメリノ羊から採れる最高品質の原料から織られ、大変完成度が高く、これまで多くのファンを魅了してきています。
生地は極細毛から織られており、重量の約33%まで水分を吸収することが出来ますので吸湿性も高く、持続的な発散作用により水分を大気へ放出することができます。
また、浸透性が良く、いつまでも生地の高級感を持続させることができます。高級感、風合い、光沢いずれの完成度も高くオールシーズン対応しています。

FLANNEL フランネル

ロロ・ピアーナの代表的な商品です。
オーストラリアのメリノ羊から採れる最高品質の原料から織られ、大変完成度が高く、これまで多くのファンを魅了してきています。
生地は極細毛から織られており、重量の約33%まで水分を吸収することが出来ますので吸湿性も高く、持続的な発散作用により水分を大気へ放出することができます。
また、浸透性が良く、いつまでも生地の高級感を持続させることができます。
高級感、風合い、光沢いずれの完成度も高くオールシーズン対応しています。

Ermenegildo Zegna

「エルメネジルド・ゼニア」は、男性雑誌や新聞など多数のメディアに取り上げられている1910年にイタリアで創業した、人気の紳士服ブランドメーカーのことです。
LEONやメンズEXなどに取り上げられ、今なお世界中の男たちを魅了し続けています。
デザインのポリシーは、最高の素材は優れたデザインを、最高のデザインは優れた素材を求める」また、服地の耳にブランドネームを織り込んで品質を保証したのもゼニア社が業界で初めてでした。

生地の特徴

ゼニア社はもともと生地メーカーとして創業しており、天然素材の希少な高品質ウールのみを買付け、素材そのものが高品質です。
さらに長年研究を重ね、独特の手触りを生み出しました。
それほどまでにこだわった記事は、各国のエグゼクティブはもとより日本でも多くのエグゼクティブが愛用しています。
また、個人にとどまらずエルメス、ヒューゴボス、アルマーニ、ラルフローレンなどもゼニア生地を利用しており、ますますゼニアブランドの人気が高まっています。

生地の種類

TROFEO トロフェオ

トロフェオとは、イタリア語で“トロフィー”の意味で、スーパーファインメリノウール(SUPER130’クラス)の素材です。
ソフトな風合いと絹のような程よい光沢感が特徴。
美しさが長く保たれ着やすく、ゼニア社の代表的な生地です。夏以外のスリーシーズンで着用でき、一度この生地で仕立てると既製スーツの重さと硬さに違和感を感じるという声も多く聞かれます。

TRAVELER トラベラー

名前からも連想されるように、出張などの時に出来たシワも一晩ハンガーに掛けただけで回復しやすいことが特徴です。
均衡の取れたダブルツイスト糸によりシワの回復性が高い定番素材です。

HERITAGE ヘリテイジ

ゼニア社が保有している1930年代のパターンを紐解き、当時のスタイルを復刻するために同年代の糸を使い、デザインを忠実に再現しながらも、より現代的に軽量化したもの。
古き良き時代の重量感に現代の軽やかさ加えた質感に調整されており、昨今の気候にも対応しています。
色柄だけでなく、高いシワの回復力もヘリテイジの特徴です。

ELECTA エレクタ

しなやかな質感と耐久性という相反する性質を兼ね備えている人気の、ゼニア社のロングラン素材です。
クリアカットの高級感あふれる輝きと艶が特徴で、ゼニアの秋冬物コレクションの中でも、最も定番の生地です。
かっちりとした秋冬向けスーツをお求めの方に最適です。

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